フリーウェアな簡単ファイル暗号化DLL

ラインドール(Rijn.dll)

BY Type74 Software


1、ラインドールとは?

 ラインドールRijn.dllとは、Rijndael(ラインダール)共通鍵暗号技術によるファイル暗号化/復号プログラムをDLL(ダイナミック・リンキング・ライブラリ)化したものです。これを用いれば、誰でも簡単に、解読が著しく困難な強度を備えるファイル暗号化技術を、自らのプログラムに組み込むことが出来ます。

2、Rijndaelとは?

 1997年、NIST(米国商務省標準化局)は、これまで利用されてきたものの、強度面での問題が生じてきた、DES暗号に代わる新たな暗号方式(AES)の採用を公募によって行いました。TwoFishを含めた多くの応募の中、ベルギー人の暗号技術者、ヨアン・ダーメンとビンセント・ライメンによって開発された、Rijndael(ラインダール)アルゴリズムは、その洗練された設計を認められ、2000年10月、アメリカ合衆国政府の公認暗号の座を獲得しました。(Rijn.dllでの仕様:最大鍵長256ビット、実質鍵長160ビット、ブロックサイズ128ビット、CBCモード)

 なお、この暗号技術はEDでも使用されています。

3、ラインドールの特徴

  1. インターフェイスが単純で扱いやすい。(エクスポートされた関数は指定ファイルの暗号化と復号の二つだけです。)

  2. 商用利用もOKなフリーウェアである。

  3. DLLなので(多分)言語に依存しない。(C,C++,VC,VB,Delphi....)

4、ラインドールのインターフェイス(DELPHI:Object Pascal版)

function EncryptFile(SourceFileName,DestFileName,key : PChar) : integer; stdcall; external 'rijn.dll';
function DecryptFile(SourceFileName,DestFileName,key : PChar) : integer; stdcall; external 'rijn.dll';
function GetSha1Hash(Input : PChar) : PChar; stdcall; external 'rijn.dll';

 EncryptFileはファイルを暗号化する関数、DecryptFileはそれを復号する関数で、SourceFileNameには処理するファイル(入力)、DestFileNameは処理後のファイル(出力)を指定します。keyは暗号化/復号に用いるパスワードを指定します。GetSha1Hashはinputで指定した文字列のSHA-1ハッシュを計算し、結果を16進数表現の文字列で戻り値に出力します。

 Delphi環境での具体的な使用サンプルはアーカイブ内のsampleフォルダの中身をご参照ください。それ以外の言語の場合でも、呼び出すときの型などを合わせるだけで比較的簡単に使用できるかと思います。なおPChar型は文字列へポインタ、integer型は符号付32ビット整数を表しています。

5、著作権・免責事項など

 Copyright(c)2003-2005 Type74 Software(Hiroyuki Katayama). All rights reserved. 但し、このDLLで利用している各種技術は、その著作者のものであり、Type74 Softwareはそれらを正当に利用しています。

 このDLLの作者(および、その他の関係者)は、

 場合を含め、このDLLを利用(存在)によって起こったいかなる現象の責任も負いません。予めご了承ください。

6、暗号技術は戦略物資です

 このDLLは日本国の法律に基づいて作成されています。このDLLはSHA-1メッセージダイジェスト暗号(160ビット)及び最大鍵長256ビット、実質鍵長160ビット、ブロックサイズ128または64ビットのRijndael共通鍵暗号を使用しており、国によってはこのDLLは戦略物資として厳しい取り締まりの対象となる場合があります。

以上の点を含め、このDLLを使用して起こったいかなる現象の責任も開発元は負いません。

、使用条件・転載・再配布など

 このDLLはフリーウェアです。商用利用を含め、常識と良識の範囲内なら自由にご利用いただけます。システムやソフトウェア、商品への組み込みなど、利用の結果自然に生じたDLL単体の再配布に制限はありませんが、利用状況などをご一報頂けると嬉しいです。

 自らの利用を伴わない、単なる転載・再配布(利用させるための再配布)の場合は、作者に事後連絡をお願いします。WEBなど更新可能な媒体で行う場合は、出来る限り最新版を公開するようにしてください。ソフトの性質上、作者の供給する圧縮ファイル以外の形態でこれを行うこと(改造・逆コンパイル ・ ドキュメントの改訂を含む)は、原則として許可しません。事情によりどうしても必要な場合は、作者にその旨連絡し、確認・許可を得てからにして下さい。

、更新履歴

2003/9/2 Ver0.9 初版公開

2005/9/6 Ver0.91b

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